【読書メモ】続・教育言説をどう読むか――教育を語ることばから教育を問いなおす
続・教育言説をどう読むか―教育を語ることばから教育を問いなおす
- 作者: 今津孝次郎,樋田大二郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2010/01/15
- メディア: 単行本
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思っていた感じと違ったので、途中で読むのをやめました。あまり丁寧にも読んでません。ただし、パラパラみた感じだと、目的とかによっては丁寧に読む意味とかはありそうだとも思いました。
あらためて読みなおすときに参照できるように思った点などをメモしておきます。
- 「教育言説」がなぜ着目すべきであるかといった点は、序章で示されていて、このあたりは割と丁寧だと思いました。
- 章のタイトルの付けられ方が、多くの章で「章タイトルのような教育言説が支配的なものとしてある」というものとなっていると思われます。たとえば、1章では「ゆとり教育が学力低下を招いた」となっていました。
- 内容としては、そのような言説の批判(あるいは否定)が行われているような構成となっています。
- しかし、章タイトルのような主張が支配的であるといった根拠は、あまりテキストに内在するようなかたちで示されていない印象です。また、どのテキストに着目するか、といった点にかんしても、あまり積極的にその意義を主張するような形式にはなっていなかったように思われました。
- このあたりは、私がイメージする言説を扱う研究の手続きとは異なるように思えたので、手続き的な問題がないのかは疑問でした。(ただし章によって異なる感じもしました)
- 展開可能性として、twitterなどのデータをスクレイピングでとってきた分析で「教育言説」について何らかの点を明らかにできるのかは気になりました。
- また、「教育世論」ということばも使われることがある印象ですが、それと「教育言説」との関係などはどう考えるのか、といった点も今後整理してみたいとおも思いました。