hpa1013’s diary

読書メモとか、思ったことを何となく書いていきたいと思います。なるべく毎日更新したいです。

【読書メモ】大学生のための速読法

 

大学生のための速読法――読むことのつらさから解放される

大学生のための速読法――読むことのつらさから解放される

 

 

 この本も読むのは、2回目でした。タイトルからは大学生向けの本のように見えますが、基本的には誰にとっても使える方法のように思います。

 速読の方法の具体的な手順にかんしては、6つのステップに分けられており、①プレビュー、②オーバービュー、③スキミング1、④スキミング2、⑤スピードリーディング、⑥レビューという順番で行うことが推奨されます。それによって、文書の全体像をとらえ、そのあとより具体的なポイントも把握し、なかでも自分/書き手にとって重要なポイントを把握しようとすることが可能ということでした。

 1回目を読んだあと部分的には実行しているところがあったのですが、読み返すとあまり意識していなかったこともありました。全体を先に捉えようとするという手順は覚えていましたが、そのために参考文献、索引を活用するというところと、スキミングをしながら付箋をつけるところ、レビューの部分はほとんど忘れていました。

 また、3章で文書のタイプごとに読むペースが少し異なるという点も忘れていました。例えば、オーバービューにおいて2章では1ページ1秒が目安とされています。学術論文をこのペースでやると概観すら困難な場合が多いと感じていましたが、3章では1ページの上半分・下半分が1秒ずつとされていました。

 2章の最後の図をいつも手元において読むスピードを上げていきたいと思います。

 疑問というか、今後どうにかできるとよいと思ったのは、英語で書かれたものを読む場合にかんすることです。日本語であれば、6つのステップを繰り返すなかで1つ1つのスピードがはやくても理解が深まる感覚がありますが、英語ではなかなか難しいと感じています。このあたりは、非ネイティブスピーカーにとっての英語の速読法などを別に調べないといけないのかもしれません。

【読書メモ】できる研究者の論文生産術

 

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

 

 

 一度読んだことがあったのですが、あらためて読みなおしました。ちなみに前に読んだときも購入したのですが、(たぶん)置いていたはずの共有スペースから本がなくなったので、再度購入しました。

 全体としては、論文を書く際の心構えやそれを具体的な行動に落とし込む方法が説明されている本ということになると思います。心理学者が書いていることもあり、心構えについては心理学の知見なども踏まえつつ書かれている点や、日本的な文系/理系の区分でいえば理系寄りの発想に近いのが特徴的なように思います。

 自分の状況について、いろいろと反省する点はありました。とくに、「時間がない」ではなくて、執筆時間を確保するために積極的に行動することをやっていこうと思います。

 ただし、最近にかんしては、過度に仕事をふられることも部分的にあるので、それを上手く他の人にまわしていきたいなと思います。問題は、このあたりを具体的に考えると、仕事を振るうえで信頼に値する人が周囲にいないとか、いうことも部分的にはあるということでしょうか。

 以下は、本の構成と、自分がとくに参考にしようと思った箇所のメモです。

 

まえがき
 
第1章 はじめに
1.1 執筆作業は難しい
1.2 いかにして身につけるか
1.3 本書のアプローチ
1.4 本書の構成
 
第2章 言い訳は禁物――書かないことを正当化しない
2.1 言い訳その1「書く時間がとれない」「まとまった時間さえとれれば、書けるのに」
  • p.15:「月曜から金曜までの朝8時から10時までを執筆にあてている。朝起きてコーヒーをいれ,机に向かう。気が散るのでメールをチェックしない。シャワーもなし,着替えもなし。ともかく,朝起きたらそのまま机に向かって書き始める。書き始める時刻や書き終える時刻は多少ずれるかもしれないが,ともかく,平日の朝2時間くらいは書く。僕は朝型ではない。でも,朝の時間帯の作業というのは,執筆向きだと思う。執筆作業をある程度すませておいてから,メールをチェックしたり,オフィスに立ちよる学生や同僚と会ったりできる。」
  • p.16:自分の執筆時間は,断固として死守せねばならない!
2.2 言い訳その2「もう少し分析しないと」「もう少し論文を読まないと」
2.3 言い訳その3「文章をたくさん書くなら、新しいコンピュータが必要だ」
2.4 言い訳その4「気分がのってくるのを待っている」「インスピレーションが湧いたときが一番よいものが書ける」
 
第3章 動機づけは大切――書こうという気持ちを持ち続ける
3.1 目標を設定する
  • p.35:「目標事項の列挙」:書く作業が必要になるプロジェクト(投稿論文の修正と再投稿,新たな原稿の執筆,頼まれて執筆した書籍の担当相の執筆,前年書き始めたままほったらかしになっている論文の復活,助成金の申請書書き,本の執筆…)を並べる
  • p.36:執筆日ごとに具体的な目標をリストアップする。
3.2 優先順位をつける
  • pp.38-41:優先順位は、①教員版:校正刷や入稿用原稿のチェック>締め切りのある事項>原稿を修正して再投稿>(査読・レビュー)>新たな原稿>その他の執筆。②院生版:締め切りのあるプロジェクト>博士課程で定められた文章の執筆>専門家としての出版/刊行>その他の執筆。
3.3 進行状況を監視する
3.4 スランプについ
 
第4章 励ましあうのも大事――書くためのサポートグループをつくろう
4.1 執筆サポートグループの誕生
 
第5章 文体について――最低限のアドバイス
5.1 悪文しか書けないわけ
5.2 よい単語を選ぶ
5.3 力強い文を書く
5.4 受動的な表現、弱々しい表現、冗長な表現は避ける
5.5 まずは書く、後で直す
 
第6章 学術論文を書く――原則を守れば必ず書け
6.1 研究論文を書くためのヒント
6.2 アウトラインの作成と執筆準備
6.3 タイトル(Title)とアブストラクト(要約、Abstract)
6.4 序論(イントロダクション、Introduction)
  • pp.102-3:序論は、①②③からなる。①論文全体の概観(1段落か2段落で)。研究のきっかけとなる一般的な問題、疑問、理論を書く。目的は、研究を行うことの正当性を提示して、論文の枠組みを提示することで論文を読みやすくする。②が序論の本体。この部分を紹介する見出しがあって、関連した理論の説明、過去の研究レビュー、研究のきっかけになる疑問についてより詳細に論じる。③調査・分析が②までの疑問にどのように答えるのかを説明する。
6.5 方法(Methods)
6.6 結果(Results)
6.7 考察(Discussion)
6.8 総合考察(General Discussion)
6.9 引用文献(References)
6.10 原稿を投稿する
6.11 査読結果を理解し、再投稿する
6.12 「でも、リジェクトされたらどうすればよいですか?」
6.13 「でも、何もかも変えろと言われたらどうすればよいのですか?」
6.14 共著論文を書く
6.15 レビュー論文を書く
  • pp.126-:レビュー論文を書く――自分もアイディア=独自な観点がある題材について書くこと。羅列型にしないこと。
 
第7章 本を書く――知っておきたいこと
7.1 なぜ本を書くのか
7.2 簡単なステップ2つと大変なステップ1つで本を書く
7.3 出版社を見つける
7.4 細かい作業もたくさん発生する
 
第8章 おわりに――「まだ書かれていない素敵なことがら」
8.1 スケジュールを立てる楽しみ
8.2 望みは控えめに、こなす量は多めに
8.3 執筆は競争ではない
8.4 人生を楽しもう
8.5 おわりに
 

【読書メモ】続・教育言説をどう読むか――教育を語ることばから教育を問いなおす

 

続・教育言説をどう読むか―教育を語ることばから教育を問いなおす

続・教育言説をどう読むか―教育を語ることばから教育を問いなおす

 

 

思っていた感じと違ったので、途中で読むのをやめました。あまり丁寧にも読んでません。ただし、パラパラみた感じだと、目的とかによっては丁寧に読む意味とかはありそうだとも思いました。

あらためて読みなおすときに参照できるように思った点などをメモしておきます。

  • 「教育言説」がなぜ着目すべきであるかといった点は、序章で示されていて、このあたりは割と丁寧だと思いました。
  • 章のタイトルの付けられ方が、多くの章で「章タイトルのような教育言説が支配的なものとしてある」というものとなっていると思われます。たとえば、1章では「ゆとり教育学力低下を招いた」となっていました。
  • 内容としては、そのような言説の批判(あるいは否定)が行われているような構成となっています。
  • しかし、章タイトルのような主張が支配的であるといった根拠は、あまりテキストに内在するようなかたちで示されていない印象です。また、どのテキストに着目するか、といった点にかんしても、あまり積極的にその意義を主張するような形式にはなっていなかったように思われました。
  • このあたりは、私がイメージする言説を扱う研究の手続きとは異なるように思えたので、手続き的な問題がないのかは疑問でした。(ただし章によって異なる感じもしました)
  • 展開可能性として、twitterなどのデータをスクレイピングでとってきた分析で「教育言説」について何らかの点を明らかにできるのかは気になりました。
  • また、「教育世論」ということばも使われることがある印象ですが、それと「教育言説」との関係などはどう考えるのか、といった点も今後整理してみたいとおも思いました。

 

 

【読書メモ】エンジニアのための時間管理術

 

エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術

 

 

 最近あまり自分の作業時間がとれていないので読みました。エンジニアでもプログラマでもないので、よく分からない箇所もありましたが、そのあたりはとばして読みましたが参考になる箇所は多かったです。習慣になるまで、まずは年内続ける子ことを目標にしたいと思います。

 とりあえず試してみようと思ったのは、4章で紹介されている「サイクルシステム」です。ふだん使っているGoogleカレンダーGoogle To Do リストを基本にしたいと思います。それらを開いた仮想デスクトップを使ったり、作業ごとに仮想デスクトップを使ってみようと思います。
 それとは別に面白かったのは、エクササイズをさせようという工夫がいろんな箇所に見られた点です。エクササイズをとばして次に進もうとすると、多くの箇所でちゃんとエクササイズをやるように促されます。ふだんは、教科書のエクササイズはとばすことが多いですが、この本では多くの箇所でエクササイズを実施することができました。

 以下は気になったところのみメモしたものです。


1章 タイムマネジメントの原則

  • 作業時間を確保する(時間をブロック、緊急対応の時間帯を分担、物理的環境を人がこないようなものにする)

1.2 SAのためのタイムマネジメントの原則

  • タイムマネジメント情報を1つの「データベース」にまとめる(1つのオーガナイザを使用する)
  • 能力は重要な作業のために温存しておく(RAMを節約する)
  • 日課を定め、それらに従う(コードライブラリを再利用し、無駄な作業を繰り返さない)
  • 習慣やモットーを養う(実行時の計算を計算済みの結果と置き換える)
  • 「プロジェクトタイム」の間は(カーセルセマフォのように)集中力を保つ
  • 日常生活の管理にも、仕事で使用するのと同じツールを使用する(日常生活はオプション機能ではない)

1.2.2 能力は重要な作業のために温存しておく(RAMを節約する)

  • すべきことは作業リストに記録して一旦忘れる
  • 外部サイトによく聞かれることを記録しておくと、対応するべきことを減らせるかもしれない

3章 ルーチン
3.1 ルーチンの例

  • 新しい人が来たら必ず自己紹介する
  • ファイルを編集する前に常にバックアップをとる

3.2 ルーチンを作成する方法
 ルーチン化を検討すべきことは以下のようなこと。

  • 予定されていない、繰り返し発生する出来事
  • 保守作業
  • 人間関係とキャリアネットワーク
  • 作業を先延ばしにすると、余計に時間がかかる状況
  • よく忘れるもの
  • 重要度または優先度の低い仕事

4章 サイクルシステム

  1. 作業リストと今日のスケジュールを組み合わせたもの
  2. カレンダー
  3. 長期的な目標のリスト

をセットにする。

4.4 サイクルシステム
以下の4つからなる

  1. 365日分の作業リスト
  2. 今日のスケジュール
  3. 約束のカレンダー
  4. メモ

使い方の手順は次のとおり。

  1. 今日のスケジュールを作成する:使えない時間をふさいで、残った作業可能時間を計算
  2. 今日の作業リストを作成する:カレンダー(今後の予定)、前日の作業リストにもとづき作成
  3. 優先順位をつけ、スケジュールを調整する:各作業の所要時間を見積もり、作業可能時間を超えるならリストの一部を翌日以降に移動
  4. 予定に取り組む:作業か完了したら×をつける
  5. 1日の終わり:未完成の仕事をすべて翌日のリストへ移動
  6. 会社を出る
  7. 繰り返す

5章 サイクルシステム:作業リストとスケジュール

  • 作業リストの締め切りは、A:今日が締め切り、B:締め切りが近い、C:それ以外のいずれか。
  • 1日の作業終了時には、すべてのリストが処理済みになっている。処理済みの意味は、完了しているか、先送りにされているか。